独バイエル 米ジェンザイムに血液がん関連の権利 返還・供与
公開日時 2009/04/01 23:00
独バイエルヘルスケアは3月31日、自社がもっていた血液がん関連の製品や開
発品の権利を米ジェンザイムに返還・供与する「戦略的提携」に合意したと発
表した。バイエルは、がん領域ではネクサバールの販売・開発とフェーズ2段
階にある抗がん剤の開発にリソースを集中する。ジェンザイムは、抗がん剤領
域の製品・開発品に厚みが増す。日本法人の対応は今後話し合うことになると
いう。
バイエルは、B細胞性慢性リンパ性白血病治療薬アレムツズマブの開発権と販
売権の返還、急性骨髄性白血病に用いるサルグラモスチムと低悪性度B細胞性
非ホジキンリンパ腫などに用いる治療薬フルダラビンリン酸エステルの世界の
独占的使用権を供与。これによりバイエルは、ジェンザイムが達成する売上に
応じて最大で6億5000万ドルを受け取る。
ただ、アレムツズマブの適応に多発性硬化症を追加すめための開発は今後も共
同で行い、承認された場合は共同販促する。その場合は、ロイヤリティとして
最大125億ドルを受け取る。