世界経済を背景に経費増加 コストの最適化圧力高まる可能性も
国内主要8社の円安影響をみる
公開日時 2022/12/01 00:00
販管費は6社で2ケタ増研究開発費は5社で2ケタ増2023年3月期(22年度)第2四半期決算は、記録的な円安が海外事業の収益を押し上げた一方で、原材料高もあって、海外の販売費・一般管理費(販管費)や研究開発費を中心に経費が増えた。特に22年度上期の各種経費は、国内主要8社のうち売上原価は5社で前年同期比2ケタ増、販管費は6社で2ケタ増、研究開発費は5社で2ケタ増――となった。グローバル製品売上やロイヤルティ収入に円安メリットがあったものの、営業利益は円安による経費増や研究開発への更なる投資、さらには事業再構築などの特殊要因も絡みあい、企業によって増益、減益と入り乱れた。製薬各社は平時から経費の最適化や“選択と集中”を進めているが、世界経済を背景にした経費増が続くと、最適...