H1

新たなキャリア構築へ 元MRの起業家「考えるだけでは見つからない」

エディタV2

「キャリアを考えることが大切だと分かっていても、どこから始めたらいいのか分からない」―。ミクスはこのほど、こうした悩みを抱える人を対象としたキャリアセミナーを開催した。セミナーでは元MRで、ヘルスケア業界を中心に新規事業開発などを支援するベンチャー企業・スターコネクトの水本洋志代表取締役 CEOが登壇。水本氏は、「スキルから考えるキャリア」をテーマに講演し、①考えるだけではやりたいことは見つからない、②決断が先でプロセスは後、③まずは巻き込まれて良い―など、新たなキャリアを構築するためのポイントを紹介した。

水本氏はMRを経験後、外資系コンサルティング企業を経て独立した。現在は、ヘルスケア業界の新規事業開発や営業・マーケティング組織の立ち上げ支援を行うスターコネクト社の代表取締役CEOを務めている。同社では、「社会をより良くする事業づくり」を掲げており、社会問題を解決したいという思いを持った社会人を支援する新事業にも挑戦している。
自分のやりたいことと仕事のバランスとは?
水本氏は、会場に対し「自分のやりたいこと仕事をどうバランスを取りながら実現させていくか」と投げかけ、自分のキャリアを考えるうえで重要になる考え方「be→do→have」のフレームワークを紹介した。「自分はどうありたいか考えて、実現するために行動し、その結果と得られた成功例を基に、自分はどうありたいかを考えることが理想的だが、『自分はこうありたい』と言い切れる方は多くないだろう」と指摘。「beをどのように見つければいいか」と問題提起した。

水本氏は、「今までのキャリアのなかで譲れないものや周りから反対にあっても押し切った行動にbeは眠っているかもしれない」と述べ、自己分析の手法の1つライフラインチャートを作成することを勧めた。そのうえで自身の経験を振り返りながら、▽新卒時で大企業に就職し、可能性を拡げたいとコンサル会社に転職した際、父や周囲には反対をされたが、自分はやりたいと押し切ったこと、▽個人事業主になった際にある起業家と出会い、「この人のビジョンを実現したい」と強く感じ、スタートアップを立ち上げた経験―などを語った。
事業開発のスキル活用でやりたいことを形に
このため経験を踏まえ、①考えるだけではやりたいことは見つからない、②決断が先でプロセスは後、③まずは巻き込まれて良い―などのポイントを指摘。そのうえでやりたいこと形にするための方法として、事業開発のスキルを応用した手法を紹介した。

水本氏は新規事業開発には、①課題発見・設定力、②構想力、③問題解決力、④関係調整力―が必要だと強調。特にこれからの時代には問題を発見する力が重要になると呼びかけ、問題を発見し、形にしていくためには学ぶ場と仲間が必要だと指摘した。

水本氏は、「自分のやりたいことをどうやって見つけてカタチにしていくかは難しいが、日々の業務に取り組むなかで考えていくことができるといい」と呼びかけた。具体的には副業をきっかけに人脈や事業を作ることができたという事例を紹介し、「転職や起業ありきではなく、副業を試みたり、仕事以外の繋がりを作ったりすることは自分の可能性を広げることができる」と呼びかけた。



新規会員登録(無料)へ

会員登録をするとイベント情報や非公開求人情報など会員限定情報をご案内いたします。

【全】fotter

株式会社ミクス(MIX, Inc)

東京都千代田区内神田2-15-2 内神田DNKビル8階
厚生労働大臣許可 13-ユ-313592

業務提携:ブライトゲート株式会社

【全】copyright