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武田薬品 米バイテク企業・アロイ社とiPS細胞由来CAR-T細胞プラットフォームの開発で契約締結

公開日時 2024/11/21 04:49
武田薬品は11月20日、米国ボストンに本社を構えるバイテク企業・アロイ・セラピューティクス社と細胞治療プラットフォームの開発に関する提携およびライセンス契約を締結したと発表した。武田薬品が開発したiPS細胞由来CAR-T細胞プラットフォーム(iCAR-T)を用いて、アロイ社と悪性の固形腫瘍および血液腫瘍を克服する画期的な治療法を開発する。アロイ社は同提携で、がん領域のiCAR-TおよびiCAR-NK製品の商業化に関する共同独占権を取得した。

iPS細胞由来CAR-T細胞プラットフォーム(iCAR-T)は、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授のもとで、武田薬品と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の共同研究プログラムであるT-CiRAが開発した技術。今回の提携によりアロイ社は、独自のビジネスモデルに基づき、iCAR-TおよびiPS細胞由来CAR-NK細胞プラットフォーム(iCAR-NK)をさらに進化させるとともに、アカデミア、バイオベンチャー、製薬企業に対し、固形腫瘍を含むがんの治療法を開発するための技術へのアクセスを拡大する。さらに、今後の臨床試験の検証などによる技術の改良により、プラットフォームの強化を図るとしている。

なお、アロイ社は湘南ヘルスイノベーションパークに日本法人を設立し、石井喜英 (Victor Stone) が日本法人の代表に就任し、アロイの細胞治療部門を統括する予定。

◎武田薬品・梶井靖ヘッド「iCAR-Tを創薬研究から更なる臨床開発へと歩みを進めたい」

武田薬品R&Dジャパンリージョンの梶井靖ヘッドは、「iCAR-Tは、武田薬品とCiRAの10年間にわたる共同研究プログラムT-CiRAから生まれた主力プロジェクトの一つ。アロイとの提携は、iCAR-Tを創薬研究から更なる臨床開発へと大きく歩みを進めることを目指している。iCAR-T、iCAR-NKが次のフェーズに進み、技術がさらに発展していくことを楽しみにしている」と述べた。

一方、アロイ社を創設したエリック・アンダーソン会長CEOは、「バイオエコシステムとの活発な連携がiPS細胞の可能性を最大限に引き出し、次世代のがん治療を実現する上で重要な役割を果たすと確信している」と強調した。
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