ニプロとニプロESファーマ 出荷調整解除後「想定上回る注文」で一部製品が再出荷調整 適正量で注文を
公開日時 2022/02/24 04:51
ニプロとニプロESファーマは2月21日、厚労省通知に基づき複数製品の出荷調整を2月7日付で解除したが、その後「一部製品で想定を上回る注文があった」として、クエチアピン錠25mg「ヨシトミ」、同錠100mg「ヨシトミ」、同錠200mg「ヨシトミ」について再度出荷調整すると公表した。同社はこのほかの製品も出荷調整に再度踏み切る可能性があるとして、処方見込みや在庫量を勘案して適正量を注文するよう医療関係者等に要請した。
同社は厚労省通知「医療用医薬品の供給不足に係る対応について」(医政経発 1210 第3号令和3年12月10日)に基づき一部製品の出荷調整の解除に踏み切った。出荷調整を解除したニプロ販売品は、アムロジピンOD錠2.5mg「NP」(通知対象品)、アムロジピンOD錠5mg「NP」(通知対象品)、アムロジピンOD錠10mg「NP」、ゾルピデム酒石酸塩錠5mg「NP」、ゾルピデム酒石酸塩錠10mg「NP」 、ロスバスタチン錠2.5mg「ニプロ」 、ロスバスタチン錠5mg「ニプロ」。
◎クエチアピン錠25mg「ヨシトミ」など3製品は再出荷調整
ニプロ ES ファーマ販売品は、アスパラ-CA錠200、クエチアピン錠25mg「ヨシトミ」(通知対象品)、クエチアピン錠100mg「ヨシトミ」(通知対象品)、クエチアピン錠200mg「ヨシトミ」(通知対象品)。なお、厚労省の通知対象品だったクエチアピン錠25mg「ヨシトミ」など3製品はすでに再出荷調整となっている。
同社は「この状況が継続すると、今後の安定供給に支障をきたす可能性がある」と指摘。「今後の状況によっては、再度、出荷調整を実施することがある」と強調した。また、「他社出荷調整の影響などによる需要増加を受け、多くの製品で新規注文辞退および特約店に対して出荷数割当運用を実施している」と説明。「増産体制の早期確立・生産効率化など最大限努力しているが、現状、正常な供給体制に戻すに至らない」と述べ、適正量での注文に理解を求めた。