ニプロ 医薬品事業を再編 子会社2社を吸収合併へ 消滅会社のニプロESファーマ製品はニプロに承継
公開日時 2024/06/27 04:50
ニプロは6月26日、医薬品事業を再編すると発表した。同日開催の取締役会で、子会社で後発品や長期収載品を扱うニプロESファーマが製造販売承認を受けた医薬品をニプロが承継すること、そして当該承継完了後には、子会社で医薬品製造を行うニプロファーマを存続会社、ニプロESファーマを消滅会社とする吸収合併を両社の株主総会等の承認を経て行うことを決議した。
ニプロESファーマが有する医薬品製造販売承認のニプロへの承継予定日は2025年3月31日。承継により、「ブランドの一本化を図る」としている。子会社2社の吸収合併の予定日は25年8月1日。目的は、「当社グループにおける医薬品事業の一体的運営を図るための事業再編ならびに子会社の財務基盤の強化のため」としている。合併比率に応じて、ニプロファーマがニプロに新株を割り当てる。
ニプロESファーマは、ニプログループのジェネリックと長期収載品を取り扱う会社として、17年10月1日に発足した。社名は、取扱う医薬品が意味する「Establish」「Essential」の共通する頭の2文字「ES」を取って名付けられた。従業員数は22人(24年3月末時点)。ニプロファーマは受託製造実績で国内トップクラスのCMO。従業員数は3568人(同)。