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ニプロ 25年3月末販売中止の抗悪性腫瘍剤「カンプト」 医薬情報をヤクルト本社から引継ぎ 代替品増産 

公開日時 2024/12/03 04:52
ニプロは12月2日、25年3月末で販売中止するヤクルト本社の抗悪性腫瘍剤「カンプト点滴静注40㎎/100㎎」(カンプト)について、両社の協議を経て、医薬情報を引継ぎ、カンプト関連の情報提供を医療機関に行うと発表した。情報提供は経過措置満了後の25年4月から。また同社は、カンプトの代替候補品である「イリノテカン塩酸塩点滴静注液40mg/100mg「NP」(イリノテカン「NP」)について、同日から代替供給を開始したほか、同剤の安定供給を確保するための増産をニプロファーマで実施することも明かした。

ヤクルト本社は11月13日の24年度第2四半期決算説明会で、抗悪性腫瘍薬・カンプトなど4製品の販売を25年3月末で中止にする方針を公表している。販売中止および薬価削除となる長期収載品に関連する医薬情報の保持をめぐっては、業界団体から提言が行われているほか、厚労省から長期収載品の製造販売業者と代替候補品の製造販売業者間において協議を行うよう要請が出されている。ヤクルト本社のカンプトは、11月19日付厚労省告示第335号で経過措置品目に移行したところ。

これを受けニプロは、カンプトの代替候補品で同社の同一成分薬・イリノテカン「NP」について、ヤクルト本社と協議を行い、カンプト関連の医薬情報を引継ぐことを決めた。

ニプロ側は医薬情報の引継ぎについて、「イリノテカン「NP」のみならず、長期収載品であるカンプトに関連する医薬情報も併せて医療機関に提供する。医療現場へのさらなる貢献を果たしたい」とコメントしている。さらに、カンプトの25年3月末の販売中止に伴う代替候補品の増産にも取り組む方針を明らかにし、「抗がん剤の安定供給への寄与を図る」と強調した。
 
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