ファイザー 血友病治療薬・ヒムペブジ皮下注ペンを発売 週1回固定用量の皮下投与製剤
公開日時 2025/03/26 04:50
ファイザーは3月24日、インヒビターのない血友病Aまたは血友病Bの治療薬である抗TFPIモノクローナル抗体・ヒムペブジ皮下注150mgペン(一般名:マルスタシマブ(遺伝子組換え))を発売した。ヒムペブジはプレフィルドペン型の注射器を用いて、体重換算の必要がない固定用量で、週1回皮下へ自己投与する製剤。同社は、ヒムペブジは「従来の治療法に代わりうる選択肢」だとした上で、「12歳以上かつ体重35㎏以上の、血液凝固第VIII因子または第IX因子に対するインヒビターを保有しない血友病Aと血友病Bの患者さんの治療負担を軽減し、QOLの向上に貢献する」としている。
ヒムペブジはヒトIgG1モノクローナル抗体で、外因系血液凝固カスケードの主要な阻害因子である組織因子経路インヒビター(TFPI)を阻害することにより、外因系凝固経路を増強する。薬価は150mg1mL1キット88万3108円(1日薬価:12万6158円)。中医協資料によると、市場予測はピーク時の6年後で投与患者数557人、販売金額301億円。