沢井製薬 オセルタミビルカプセル75mg、同DS3%を一時供給停止 インフル流行拡大で製造追いつかず
公開日時 2025/01/09 04:51
沢井製薬は1月8日、抗インフルエンザウイルス剤タミフルの後発品であるオセルタミビルカプセル75mg「サワイ」/オセルタミビルDS3%「サワイ」について一時供給を停止すると公表した。24年12月中旬以降のインフルエンザの急激な流行拡大の影響を受け、想定を大幅に上回る需要が継続したことによるもの。同社は、「製造が追いついておらず、供給が難しい状況となっている」として医療関係者に情報提供を開始した。
対象製品は次の通り。▽オセルタミビルカプセル 75mg「サワイ」(包装単位:PTP10Cap、PTP100Cap)、▽オセルタミビル DS3%「サワイ」(包装単位:バラ30g)。供給再開の時期について同社は、オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」は2月上旬、オセルタミビルDS3%「サワイ」は1月下旬を予定している。
◎インフル発生状況 24年51週の定点当たり報告数42.66 前週の19.06から激増
なお、厚労省のインフルエンザ発生状況によると、24年51週(12月16日~12月22日)の定点当たり報告数は42.66で、前年同期の23.13を大幅に上回っている。一方で、週別の報告数の推移をみても、24年50週(12月9日~12月15日)の定点当たり報告数19.06から51週は大幅に報告数が跳ね上がっており、全国的にインフルエンザが猛威を振るっていることが分かる。24年第52週(12月23日~12月29日まで)は 1月9日公表予定。