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【グローバル企業2024年決算トピックス#3】イーライリリー サノフィ ノボ ノルディスク GSK

公開日時 2025/04/04 04:51
外資製薬企業の24年医療用医薬品売上高上位各社の決算概況を紹介する第3回目は9位~12位のイーライリリー、サノフィ、ノボ ノルディスク、グラクソ・スミスクライン(GSK)を取り上げる。(全4回連載、1回目 2回目

【9位 イーライリリー】

総売上高(医療用医薬品売上高)は前年比32%増の450.43億ドルとなり、全体で9位だった。純利益は102%増の105.90億ドルで5位だった。

2型糖尿病等に対するGIP/GLP-1受容体作動薬・マンジャロ(チルゼパチド)の売上が2.24倍の115.40億ドルとなり、同社トップ製品となった。米国等ではゼップバウンド(チルゼパチド)の商品名で肥満症治療薬としても販売しており、ゼップバウンドの売上は27.99倍の49.26億ドルとなった。マンジャロとゼップバウンドを合わせて同社医療用医薬品売上全体の37%を占めている。なお、ゼップバウンドは24年12月に米国で閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の適応追加承認を取得している。

2型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病に対するSGLT2阻害剤・ジャディアンスは22%増の33.41億ドルとなった。一方、23年の同社売上トップ製品の2型糖尿病に対するGLP-1受容体作動薬・トルリシティは26%減の52.54億ドルだった。

乳がん治療薬・ベージニオは37%増の53.07億ドル、乾癬等の治療薬・トルツは18%増の32.60億ドルと好調を持続した。24年に米国、日本で承認を取得した早期アルツハイマー病治療薬・ケサンラは900万ドルの寄与となった。

2025年の総売上高は580億ドル~610億ドルを見込んでいる。

【10位 サノフィ】 

総売上高(医療用医薬品売上高)は前年比9%増(為替の影響を除くと11%増)の410.81億ユーロ(444.50億ドル)となり、10位だった。また、純利益は13%増の57.38億ユーロ(62.09億ドル)で、9位となった。コンシューマーヘルスケア事業を分離して設立した子会社Opella社の株式50%売却に向け、米投資ファンドのCD&Rと交渉を開始しており、総売上高や純利益の数値にOpella事業(非継続事業)は含んでおらず、増減は継続事業(バイオファーマ事業)の比較。

最主力品のアトピー性皮膚炎や気管支喘息等の治療薬・デュピクセントは22%増の130.72億ユーロ(141.44億ドル)となり、同社の医療用医薬品売上高全体の32%を占めている。デュピクセントは24年7月に欧州、同年9月に米国でCOPDの効能追加承認を取得した。

RSウイルス感染症予防薬・ベイフォータスの売上は208%増の16.86億ユーロ(18.24億ドル)と大きく伸長し、ブロックバスター製品となった。また、血友病Aに対する高活性維持型血液凝固第VIII因子製剤・オルツビーオが329%増の6.82億ユーロ(7.38億ドル)、ポンペ病治療薬・ネクスビアザイムが57%増の6.67億ユーロ(7.22億ドル)と伸びが目立った。なお、為替レートは24年の年間平均で1ユーロ=1.082ドルだった。

2025年の総売上高は1桁台半ばから後半の成長率(CERベース)を見込んでいる。

【11位 ノボ ノルディスク】

総売上高(医療用医薬品売上高)は前年比25%増(為替の影響を除くと26%増)の2904.03 億デンマーククローネ(DKK、421.08億ドル)となり、11位だった。純利益は21%増の1009.88 億DKK(146.43億ドル)となり、2位となった。

最主力製品の2型糖尿病等に対するGLP-1受容体作動薬・オゼンピック(セマグルチド)の売上が26%増の1203.42億DKK(174.50億ドル)となった。ウゴービ(セマグルチド)の商品名で肥満症治療薬としても販売しており、ウゴービの売上は86%増の582.06億DKK(84.40億ドル)となった。オゼンピックとウゴービを合わせて同社医療用医薬品売上全体の61%を占めている。なお、ウゴービは24年3月に米国で心血管疾患リスク抑制の適応追加承認を取得している。

2型糖尿病に対する経口GLP-1受容体作動薬・リベルサス(セマグルチド)も24%増の233.01億DKK(33.79億ドル)と2桁成長を続けている。なお、為替レートは24年の年間平均で1DKK=0.145ドルだった。

2025年の総売上高は16~24%の成長率(CERベース)を見込んでいる。

【12位 GSK】


総売上高(医療用医薬品売上高)は前年比3%増(為替の影響を除くと7%増)の313.76億ポンド(400.99億ドル)となり、全体で12位だった。純利益は44%減の29.51億ポンド(37.71億ドル)となり、13位となった。

最主力品の帯状疱疹予防ワクチン・シングリックスの売上は、累積接種率が40%に達した米国における普及率増加ペースの鈍化を要因に2%減の33.64億ポンド(42.99億ドル)となった。23年半ばから登場したRSウイルスワクチン・アレックスビーは、米CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)による60~74歳の接種を高リスク者に制限する勧告を受けて、52%減の5.90億ポンド(7.54億ドル)と急減した。

抗HIV薬全体の売上は10%増の70.89億ポンド(90.60億ドル)となった。インテグラーゼ阻害剤(INSTI)・ドルテグラビルと核酸系逆転写酵素阻害剤・ラミブジンの配合剤・ドウベイトは23%増の22.39億ポンド(28.61億ドル)を売り上げた。新規INSTIのカボテグラビルの長時間作用型注射剤レジメン「Cabenuva/ボカブリア」は43%増の10.13億ポンド(12.95億ドル)となった。

気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬・テリルジーは23%増の27.02億ポンド(34.53億ドル)と2桁続伸した。なお、為替レートは24年の年間平均で1ポンド=1.278ドルだった。

2025年の総売上高は3~5%の成長率(CERベース)を見込んでいる。2031年の売上予想を前回の380億ポンドから400億ポンドに引き上げた。

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