住友ファーマ 取扱製品の物流業務を三菱倉庫に委託、26年1月から 物流業務子会社は解散へ
公開日時 2024/12/24 04:50
住友ファーマと三菱倉庫は12月20日、住友ファーマの取り扱い医薬品の物流業務を三菱倉庫に委託する業務委受託契約を締結したと発表した。2026年1月から三菱倉庫が運営する東西2拠点の物流センターを利用し、三菱倉庫の高い専門性のもと、物流業務の高度化と効率化を図る。住友ファーマによると、物流コストは28年度までは移管費用などで一時的に増加するが、29年度からは現在の体制に比べてコスト削減できる見通しだとしている。
住友ファーマでは兵庫県神戸市及び埼玉県さいたま市の2カ所の物流センターで販売物流業務を行っている。ただ、医薬品の適正流通(GDP)への取り組み強化の必要性の高まりなどの販売物流を取り巻く外部環境の変化や、神戸市の物流センターの老朽化などの内部環境に対応するため、現在の物流体制を見直し、全面的に外部委託することを決めた。
◎物流業務子会社 住友ファーマからの出向者約10人に早期退職を案内
現在、物流業務を担っている住友ファーマ100%子会社のSMP物流サービス(本社:神戸市)は、三菱倉庫での物流センターの稼働後に解散する予定。解散時期は明らかにしていない。
住友ファーマによると、SMP物流サービスの従業員数は約45人。このうち住友ファーマからの出向者約10人には早期退職制度を案内し、応募した場合、25年12月付で退職となる。約35人は三菱倉庫への移籍等を検討していくとしている。
【訂正】下線部の表記に誤りがありました。修正します。(12月24日8時50分)