製薬協 11月は“コード理解促進月間”「コード遵守し的確な情報提供を」 販売情報GLのQA踏まえ対応も
公開日時 2024/10/18 04:50
日本製薬工業協会(製薬協)は10月17日、11月を「コード・オブ・プラクティス コード理解促進月間」に位置付け、会員会社一体となってコード遵守徹底に向けて取り組むと発表した。今回、特にフォーカスするのはMRのプロモーションコード遵守と的確な情報提供。コード遵守を呼びかけるポスターにもMRの姿を描いた。2月に発出された販売情報提供活動ガイドラインQ&Aにより、医師や薬剤師の求めに応じて一定の要件を満たせば比較情報を提供できることが明確化された。通知発出から半年超が経過し、製薬各社が社内体制を整備し、実際の対応例も出始めるタイミングとも重なる。製薬協の石田佳之常務理事は、「個人的な想い」と断ったうえで、「MR、MSLの皆さんは準備をし、覚悟をもって回られると思う。医療関係者から尋ねられる機会があれば、コードを意識しつつ的確な情報提供をしていただきたい」と呼びかけた。
◎「MRの皆さんも意識を変えて積極的に医療貢献を」 その際はコードに意識を
厚労省は今年2月に「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインに関する Q&Aについて(その4)」を事務連絡として発出。「他社製品との比較情報」について、医師または薬剤師の求めに応じた比較情報を提供する行為自体は、「当該規定には抵触しない」と明記した。ただし、「科学的・客観的根拠に基づき正確なものでなければならないこと。また、他社製品にとって不利となる情報のみを恣意的に選択しないこと」など4要件を全て満たすことを求めている。
石田常務理事は、Q&Aについて、「MRの皆さんも意識を変えて積極的に医療に貢献するような行動をしてほしい。ただやりすぎてはいけないので、きちんとボーダーを見てやってくださいという意味だ」と説明。「より良い適正使用の情報提供をしていただきたいがために、販売情報提供活動ガイドラインQ&Aその4も発出された。その流れに乗って今度はコード・オブ・プラクティスで行動理解促進をしてほしい」と呼びかけた。
今回のテーマは、「誠実な行動で社会の期待に応えます コード遵守が築く信頼」。各会員会社の部門・職場ごとに、独自の具体的な項目を設定し、その項目を遵守徹底するための点検を実施する。