製薬協 科学技術館の常設展示室「クスリウム」に新たな展示 薬の働きを学び育むアトラクションが登場
公開日時 2025/03/24 04:51

日本製薬工業協会(製薬協)が出展協力する科学技術館(東京都千代田区)の常設展示室「くすりの部屋―クスリウム」に3月22日から新たな展示が加わった。21日にはメディア発表会があり、薬の働きが学べるアトラクション「ミクロアドベンチャー くすりの旅」などがお披露目された。テープカットをした製薬協の上野裕明会長(田辺三菱製薬)は、「薬の研究開発には長い時間がかかり、次の世代にも受け継いでいかなければならない。今でもまだまだ治らない病気はたくさんある中で、こうした病気の克服にチャレンジするきっかけになればうれしい」と話した。

クスリウムは薬に関する科学や技術を学び、医療や医薬品への興味を育んでもらおうと2016年にオープン。薬の研究室をイメージした展示室では、薬の歴史や創薬の流れ、作用メカニズムなどを学ぶことができる。新たに登場したミクロアドベンチャーはカプセル型の1人乗りアトラクションで、モニターに映るクイズに答えながら薬の吸収や作用、適正使用について学ぶことができる。ほかにも、白衣を着て記念撮影ができるコーナーや、新しい薬ができるまでをパズル形式で学ぶ創薬パズルも新設された。
また、春休みに合わせ3月23日までの期間限定で体験型イベント「製薬協 クスリウム研究室」が開催された。公開実験ショーでは、薬の研究開発にも用いられるクロマトグラフィーを使った実験や酸とアルカリの中和実験が行われた。実験ショーは期間限定イベント後も常設展示室で行われるという。