大正製薬ホールディングス（ＨＤ）は11月10日、同社及び同社国内グループ会社を対象に早期退職優遇制度を実施し、645人が応募したと発表した。全員が９月30日までに順次退職した。応募者の中のＭＲ数など内訳は非開示。同社は、「今後の持続的な成長に向けて生産性の高い組織構築を進めていくための施策の一環として、また、これを機に自らの生涯設計に基づき転進を図ろうとする従業員に対して支援するため、早期退職優遇制度を実施した」としている。

対象者は、対象企業に所属する原則2023年４月１日時点で勤続３年以上かつ満30歳以上の正社員。募集人数は特に定めなかった。募集期間は５月９日～８月10日。退職日は６月30日～９月30日にかけて順次退職。応募者には、退職加算金として通常の退職金のほかに特別加算金を支給し、希望者には外部の専門会社による再就職支援サービスを提供した。

なお、今回の早期退職優遇制度の対象となった正社員数は開示していない。

大正製薬HDは、今回の早期退職優遇制度の実施に伴い発生した割増退職金及び再就職支援費用の約60億円を、23年度第２四半期決算において特別損失として計上した。