大正製薬は3月31日、内臓脂肪減少薬「アライ」（要指導医薬品）を活用した従業員向け健康管理「内臓脂肪減少プログラム」を開始すると発表した。この取り組みは、ホワイトヘルスケア社と協力し、健康保険組合や企業の人事部門と連携しながら従業員の健康管理を支援するというもの。従業員の健診データ分析を通じ、対象者を抽出し、生活習慣改善や健康増進に向けた情報提供を行う中で「アライ」を紹介。希望者に対して支援を行うというもの。アライ購入時の薬局でのサポートや服用後のオンライン等での相談にも対応できる。

内臓脂肪減少薬「アライ」は、脂肪吸収阻害作用をもつオルリスタットを有効成分とし、服用とあわせて食事・運動を改善することで内臓脂肪を減少させ、結果として腹囲の減少につなげることが期待される。また、要指導医薬品のため、薬局・薬店で薬剤師にご相談の上、購入できる。

「内臓脂肪減少プログラム」について大正製薬は、「従業員が自身の健康を主体的に守ることを促すことで、企業の健康経営や健康保険組合の医療費適正化の取り組みを支援することを目的としている」と説明。所属企業や健康保険組合が、「お腹が太めな方」（腹囲：男性85cm 以上、女性90cm 以上）を抽出し、生活習慣改善や健康増進に向けた情報提供に際して「アライ」を紹介し、「アライ」の対象でかつ希望者に対しては活用の支援を行う。

また、支援先企業の近隣薬局で「アライ」を購入する際のサポートを行うほか、ホワイトヘルスケア社の協力で、対象者がLINE で薬剤師に相談できる仕組みを構築するなど、従業員が安心して同プログラムに参加し、生活習慣改善を包括的にサポーで切る体制を構築した。