住友ファーマ 米国グループ会社の再編完了 Sumitomo Pharma America, Inc.発足、事業開始
公開日時 2023/07/12 04:51
住友ファーマは7月11日、米国子会社及び孫会社7法人の再編・合併が完了し、7月1日付で「Sumitomo Pharma America, Inc.」(以下、SMPA)が発足して業務を開始したと発表した。SMPAの発足は、ラツーダの米国特許切れ後の持続的成長に向けた取り組みの一環として実施するもの。住友ファーマの野村博社長は、「SMPAは当社グループの成長エンジンとして、基幹3製品(前立腺がん治療薬・オルゴビクス、子宮筋腫・子宮内膜症薬・マイフェンブリー、過活動膀胱治療薬・ジェムテサ)の早期価値最大化に最注力する」とコメントしている。
今回再編した米国子会社および孫会社は、▽Sunovion Pharmaceuticals Inc.▽Sumitomo Pharma America Holdings, Inc.▽Sumitomo Pharma Oncology, Inc.▽Sumitovant Biopharma, Inc.▽Myovant Sciences, Inc.▽Urovant Sciences, Inc.▽Enzyvant Therapeutics, Inc.――の7社。このうちSunovion Pharmaceuticals社が存続会社で、ほか6社は消滅会社。また、Sunovion Pharmaceuticals社の商号は今回、「Sumitomo Pharma America, Inc.」に変更した。SMPAの本社は米国マサチューセッツ州ケンブリッジに置く。
SMPAは精神神経、がん、泌尿器科、婦人科、希少疾患、細胞及び遺伝子治療にわたる領域でアンメットメディカルニーズに対応した事業活動を行う。SMPAのマートル・ポーター社長兼CEOは「SMPAは医薬品の開発、ビジネス、サイエンス、テクノロジーの分野における優秀な人材で構成されており、製薬業界において先進的なグローバルチームの一つとして活動していく」とコメント。さらに「SMPAは販売製品及び開発品の価値を最大限に高め、患者さんの治療に大きな貢献をもたらす新たな治療選択肢を提供することを目指す」としている。