小野薬品 抗CD6抗体「itolizumab」の独占的開発・商業化契約を締結 米企業と
公開日時 2022/12/07 04:48
小野薬品は12月6日、米・Equillium社と抗CD6抗体「itolizumab」の開発・商業化に関する独占的オプション権付アセット買収契約を締結したと発表した。itolizumabは、CD6-ALCAM経路を選択的に標的とするファーストインクラスの抗CD6モノクローナル抗体。海外において急性移植片対宿主病を対象に臨床第3相試験およびループス腎炎を対象に臨床第Ⅰb相試験が進められている。
契約の締結に伴い、同社はEquillium社に契約一時金として35億円、オプション権行使料および開発マイルストンとして最大約180億円を支払う。オプション期間中はEquillium社がすべての研究開発を実施し、同社はその費用を負担する。オプション権の行使後、同社は米国、カナダ、オーストラリアおよびニュージーランドにおいて、適応症にかかわらずitolizumabを商業化できる権利を取得している。
同社の相良暁代表取締役社長は、「今回の提携は、免疫領域における当社の研究開発および革新的な治療薬を創出する取り組みを強化するものだ。itolizumabは当社の米国展開を推進する重要な化合物として、グローバルスペシャリティファーマへの道を切り開くものと期待している」としている。
なお、同社の2023 年3 月期の連結業績への影響は軽微。