住友ファーマ 543億7000万円の減損損失計上へ パーキンソン病薬キンモビの米国での売上低迷で
公開日時 2022/10/07 04:51
住友ファーマは10月6日、米国で販売中のパーキンソン病治療薬キンモビの収益予想を見直した結果、2023年3月期第2四半期(4~9月)に543億7000万円(4億600万米ドル)の減損損失を計上すると発表した。連結業績に与える影響は、「現在精査中」としている。
米子会社のサノビオン社が2020年9月に米国で販売を開始。上市後2年が経過したが、売上計画を下回る状況が続いていた。収益予想を見直した結果、同剤にかかわる特許権を全額減損することにした。
キンモビは、パーキンソン病に伴うオフ症状の治療剤として、米国で初めて発売された新規の舌下投与フィルム製剤。舌下で溶解するため、パーキンソン病患者さんは必要な時にオフ症状を改善することができるとされていた。22年3月期の売上高は6億円、23年3月期には23億円の売上を計画していた。