生き残りをかけビジネスモデルを考えるとき
日本製薬工業協会 会長(エーザイ代表執行役COO)岡田 安史 氏
公開日時 2021/09/30 00:00
我々は護送船団ではないカギを握る製薬産業のDX「製薬産業のビジネスモデルを考えていかないといけない時期にいま、まさにある」――。日本製薬工業協会(製薬協)の岡田安史会長はこう話す。国民の健康増進に貢献する観点から、社会保障費の枠の外にもビジネスが展開していくと見通す。こうしたなかで、新たなビジネスモデルを構築するカギを握るのが、GAFAをはじめとしたプラットフォーマーと連携したデータ駆動型の新たなビジネスモデル構築だ。一方で、超高齢社会に突入するなかで社会保障費抑制の圧力も強まっている。岡田会長は、受益と負担の議論の必要性には理解を示したうえで、薬剤費にキャップをかけるような議論には反対の姿勢を示した。岡田会長に製薬産業のビジョンを聞いた。(望月英梨)社会保障の枠の外にもビジネスが――会長が...