シーエーシー 「MR-Navi統合営業支援クラウド」のサービス提供を開始 製薬企業のDX化を支援
公開日時 2021/04/06 04:50
製薬企業向け営業支援ソリューションを提供するシーエーシーは4月5日、同社のMR-Naviや実消化ソリューション、Promotion Mailなどを統合した「MR-Navi統合営業支援クラウド」のサービス提供を開始したと発表した。製薬企業のMRが行う情報提供活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するもの。マルチテナント型SaaS(Software as a Service)形態としたことで、導入期間を最小化し、低価格で利用できることをコンセプトとした。
「MR-Navi統合営業支援クラウド」は、同社がサービス提供する、①MR-Navi(SFA/CRM)、②実消化ソリューション(卸販売実績)、③Promotion Mail(メールプロモーション)-を統合。さらに、顧客情報に関するマスタ管理基盤や、チャネル連携に関する情報を一元的に管理できる。これまで製薬企業がオンプレミスやプライベートクラウド環境へ営業支援システムを導入すると、サーバー環境準備・ソフトウェアインストールから始まり、利用開始までに多くの費用と時間が必要となった。同社のサービスは、こうした課題に対し、マルチテナント型SaaS形態とすることで、導入期間を最小化し、低価格で利用することができる。
一方、これまで製薬企業への営業支援システムの導入を阻む一因に顧客データ(医療機関・保険薬局等の施設データ)の整備があった。今回の「MR-Navi統合営業支援クラウド」は、地方厚生局医療機関データをシーエーシーが収集・加工し、施設マスタに初期設定する無料オプションを用意した。これにより製薬企業は施設マスタの購入・登録が不要で、地方厚生局医療機関データを月次のデータ更新に合わせ、当システムへの反映にも対応できる。
同社によると、リモートディテールなどデジタルを活用したコロナ禍におけるMR活動を想定しているほか、販売情報提供活動ガイドラインにも対応している。同社としては、MR-Naviを中核とする製薬企業向けの統合営業支援ソリューションを顧客ビジネスの変化に対応して継続的に進化させ、「MR-Navi統合営業支援クラウド」にも随時反映させる方針だ。