武田薬品 米モデルナ社の新型コロナワクチンを国内申請
公開日時 2021/03/08 04:50
武田薬品は3月5日、米・モデルナ社が開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン(開発コード:TAK-919)を国内で製造販売承認申請した。特例承認の活用を求めている。4週間間隔で2回投与を行うmRNAワクチン。国内での新型コロナワクチンの申請は、ファイザー、アストラゼネカに次ぐ3社目となる。輸入し、6月までに4000万回分、9月までに追加で1000万回分を供給する計画。
今回の申請は、米モデルナ社が米国で実施中の臨床第3相試験(COVE試験)の安全性と有効性データが含まれている。同試験では、94.1%の有効性が示されている。同社は、国内で進行中のプラセボ対照臨床第1/2試験の結果を5月にも追加で提出する方針。国内で進行中の臨床第1/2相試験では、日本人の健康成人200例を対象に、TAK-919を28日間の間隔で2回接種した際の安全性および免疫原性を評価しているところ。すでに、すべての被験者で2回の接種を終えている。承認後は、武田薬品の流通網などを活用して供給する。
◎田村厚労相「最優先で審査」
田村憲久厚労相は同日、記者団の取材に応じ、ファイザーやアストラゼネカ社と同様に、「最優先で審査を進める」との考えを示した。