AZ 新型コロナワクチン「AZD1222」 国内で治験開始
公開日時 2020/09/07 04:50
アストラゼネカは9月4日、新型コロナウイルスワクチンの候補である「AZD1222」について、国内で第1/2相臨床試験を開始したと発表した。対象は18歳以上の被験者約250人で、日本人に接種したときの安全性・有効性を評価するとしている。同ワクチンをめぐっては、加藤勝信厚労相が8月7日、同社と1億2000万回分の日本供給で基本合意したことを発表していた(
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AZD1222は、オックスフォード大学とそのスピンアウト企業Vaccitechが共同で見出した。複製できないように処理をした弱毒化されたチンパンジー由来の風邪のアデノウイルスに、SARS-CoV-2ウイルススパイクタンパク質の遺伝物質を含んだもの。ワクチン接種後に、表面スパイクタンパク質が産生され、免疫系を刺激して、後で体が感染した場合にSARS-CoV-2ウイルスを攻撃するという。
同社は、英・オックスフォード大学と共同開発を進めており、現在、南アフリカで第1/2相臨床試験、イギリスで第2/3相臨床試験を、ブラジル・米国で第3相臨床試験を実施している。