心不全、胃がんに新たな選択肢
公開日時 2020/07/31 00:00
“健康寿命の延伸”が社会の大きなキーワードとなるなか、ライフステージや疾患ステージに応じた創薬の重要性はますます高まっている。現在、日本で承認申請中の開発品をみると、例えば慢性心不全患者の再入院・心血管死を低減させる申請品が2つあるほか、長期にわたって効果の持続が期待できるがん免疫療法は、進行・再発胃がんの1次治療から使えるよう申請されている。病気を克服して豊かな生活をおくる、病気と上手に付き合いながら職場復帰する――との健康寿命に貢献する新薬が近く、続々と登場する見込みだ。心不全にsGC刺激薬やSGLT2阻害薬標準治療に上乗せで治療を強化高齢者の増加とともに患者数も増加している心不全。心臓の器質的・機能的異常によってポンプ機能が低下し、呼吸困難や浮腫などの症候が現れ...