第一三共エスファ 高脂血症治療薬ゼチーアのAG 6月発売予定
公開日時 2020/02/04 04:50
第一三共エスファは2月3日、高脂血症治療薬ゼチーア錠(一般名:エゼチミブ)のオーソライズド・ジェネリック(以下、AG)を取り扱うと発表した。今年6月に発売予定。製品名は「エゼチミブ錠10mg「DSEP」」で、2019年8月付で承認を取得していた。当初からAGではないかとみられていた。
同AGは6月の薬価追補収載を経て発売する。ゼチーアの後発品で承認されているのは現在、同AGのみ。ただ、2月に予定する後発品承認で、ゼチーアの一般的な後発品(以下、GE)も承認される可能性はある。
同AGはエスファが製造販売元として、先発品メーカーのMSDに製造委託し、エスファが販売するスキームとなる。親会社の第一三共本体は同AGの販促にかかわらないが、顧客から同AGの要望が出れば、エスファと情報共有する。
エスファは本誌取材に、2月に“6月発売予定”と発表した理由について、「安定的な供給体制の準備が整ったため発表した。他社の動向は把握していない」と述べた。
AGは、GEに先駆けて発売した場合、結果的に50%程度のシェアを確保する。AGとGEが同時期に発売した場合、AGがトップシェアとなるケースが多い。AG参入をGE側から見れば、市場縮小を意味し、AG参入がわかった時点でGEが撤退するケースもある。今回の発表はGEをけん制する意味合いもありそうだ。