武田薬品 コ・プロ相次ぎ終了 ロゼレムは9月末、エンブレルは11月末
公開日時 2019/07/29 03:51
武田薬品は7月26日、関節リウマチなど自己免疫疾患に用いるエンブレル(一般名:エタネルセプト(遺伝子組換え))と不眠症治療薬ロゼレム(同ラメルテオン)について、それぞれのパートナー企業とのコ・プロモーションを終了すると発表した。エンブレルは製造販売元のファイザーとのコ・プロが19年11月末で終了、12月からファイザー単独で情報提供・収集活動する。なお、武田による同剤の仕入れ販売は少なくとも20年3月末まで継続する。ロゼレムはMeiji Seikaファルマとのコ・プロ契約が19年9月末で満了することに伴い、10月から武田の単独展開となる。
武田広報部によると、今回の2つのコ・プロ契約の取扱いは別プロジェクトで動いていた。各パートナー企業とそれぞれ協議し、公表がたまたま同時期になったという。
エンブレルは旧ワイス社の製品。当時、ワイス製品の多くを武田が仕入れ販売し、コ・プロしていた。同剤は05年のコ・プロ契約のもと両社で情報活動していたが、このほど「事業環境の変化」に伴い今後の活動について両社で協議した結果、コ・プロを終了することにした。「事業環境の変化」の詳細は非開示という。武田による仕入れ販売は20年3月末まで継続するが、4月以降も継続するかどうかは協議中としている。契約期間中でのコ・プロ終了となるが、違約金は発生しない。
ロゼレムは武田が10年7月から販売し、14年10月からMeijiとコ・プロを始めた。Meijiは強みの精神科領域で、武田は生活習慣病・プライマリーケア領域で同剤の情報活動をしていた。今回、両社による協議の結果、契約延長はせず、19年9月末でコ・プロを終了することにした。10月からは武田単独で販売及び情報活動を行う。