小野・BMS・バイエル オプジーボとスチバーガの併用療法 転移性大腸がん対象に開発提携
公開日時 2019/07/22 03:50
小野薬品と米ブリストル・マイヤーズ スクイブと独・バイエルの3社は7月19日、マイクロサテライト安定性(MSS)の転移性大腸がんを対象に、小野薬品とBMSの抗 PD-1免疫チェックポイント阻害薬・オプジーボ(一般名:ニボルマブ)と、バイエルのマルチキナーゼ阻害薬・スチバーガ(レゴラフェニブ)の併用療法を開発する提携契約を締結したと発表した。
転移性大腸がん(mCRC)患者のうち、MSS状態を有する患者は95%と最多にのぼるが、いわゆる”cold tumor”と呼ばれる。免疫療法などの治療効果も限定的で、予後不良であることが知られている。併用療法を含めて、さらなる治療選択肢が必要とされている。
同治療法をめぐっては、国内で医師主導のフェーズ1b(REGONIVO試験)を実施。「有望な予備的有効性結果」を示したとしている。今後、併用療法とレゴラフェニブ単剤療法とを比較評価する国際共同治験を実施し、有効性と安全性を検証する。現時点では、開発提携に関する詳細な内容、条件、承認申請などは開示してない。