「道修町」 近畿圏でも20代の8割以上が読めず
公開日時 2016/11/16 03:50
「東の横浜」と並び称されるのは「西の神戸」。では製薬関係者の「東の日本橋」ときたら、「西の道修町」と自然に口をつくことだろう。しかし、かなりの難読地名であるこの「道修町(どしょうまち)」、大阪を含む近畿圏在住者であっても今どきの若者には読めない、という驚きのアンケート結果が発表された。
この結果は田辺三菱製薬が行った「大阪・道修町に関する調査2016」によるもの。調査対象は20代~60代の男女で回答件数は1040件。調査は16年11月に実施、調査方法はインターネット調査。
同社のアンケート調査によると、「道修町の読み方を知っている」と答えた人は全体の39.0%。これは、放出、喜連瓜破といった他の大阪の難読地名よりも低い結果である。さらに「知っている」と答えた人に読み仮名を答えてもらったところ、他の地名は90%程度の人が正しく読めていたのに対して、道修町は4人に1人が「どうしゅうちょう」「どしゅうまち」など間違った読み方をしていた。
年代別にみてみると、若い人ほど道修町という地名の認知度が低いことが示された。60代以上の72.6%に対して、20代では13.9%と世代間で大きな差がみられる。
「道修町について知っていること」という項目については、「知っていることはない」の回答が半数を超えており、こちらも若い人ほど知っていることが少ない傾向が表れた。「くすりの町」としての認知も60代57.7%に対し、20代9.1%。若い世代には「道修町」の読みとともに「くすりの町」のイメージも低いことが明らかになった。
今回の結果を受けて、同社では若年層を含めた多くの人にもっと「くすりの町 大阪・道修町」を知ってもらうため、11月22日、23日に開催される神農祭でくすりのキャラクター大撮影会および同社キャラクター「たなみん」のイベントを実施する。
ちなみに、前出の難読地名「放出」、「喜連瓜破」の答えは「はなてん」、「きれうりわり」。さて、読めましたか?