癌領域の分子標的薬市場 「学会」「ガイドライン」の処方影響大きく、「患者の声」の影響小さく
公開日時 2016/06/30 00:00
手術、放射線療法、化学療法に続く4本目の柱として、がん免疫療法オプジーボに大きな注目が集まっている。悪性黒色腫の適応で14年9月に承認され、15年12月には切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんが追加承認された。癌患者の福音となり得る効果が期待されると同時に、その治療費の高さが注目されている製品だ。今回はオプジーボを含む分子標的薬を取り上げ、どのような情報ソースや要素が医師の処方マインドに影響を与えているのかを「SOC」(ShareofChannels)を用いて検証する。医師が何かしらの分子標的薬を想起する際の情報チャネルは、全体では「MR」などのプロモーション系情報チャネルの影響度合いが計52%、「医師の処方感」などのノンプロモーション系が計48%だった(図1)。分子標的薬を含む全治療領域(...