【World Topics】100歳を超えてもボランティア
公開日時 2016/03/07 03:50
シリコンバレーに暮らすドロレス(Dolores Duckworth)は、今年1月22日で満101歳になった。ドロレスは大手銀行の副支店長をリタイアして以来ずっと地元のサッター・ヘルスでボランティアを続けている。誕生日を迎えた先週も週2回のボランティアは休まなかった。ドロレスの仕事はホスピスの大量の書類の整理である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
「おかげさまで元気。世の中 に恩返しできて本当に嬉しい」と語るドロレスは、耳こそ遠くなっているものの、頭脳明晰。ユーモアのセンスが素晴らしい!と評判だ。
コロラド州デンバーには、訪問看護協会で30年以上ボランティアを続け、昨年10月に100歳を迎えたヘイゼル(Hazel Wagner)がいる。「仕事は定年が決まっていたから仕方なかったけど、ボランティアからは引退する予定はないわ」と ヘイゼルは笑って語っている。
チャーリー(Charlie Yaeger)はジョージア州の動物シェルターのボランティアだ。行き場のない犬や猫のために骨身を惜しまず働いているうちに100歳になった。だが、保護している犬や猫のすべてに行き場が見つかるまではやめない覚悟だ。
実際、周囲の声も「チャーリーの場合は、年を取って活動が衰えるどころか、時間がない!と言って、ますますスピードアップしている感じ」というもの。
高齢社会の「顔」が見えてきた。