【World Topics】オンデマンド・ドクター
公開日時 2015/12/21 03:50
「最新テクノロジーで伝統的な医療サービスを復活!」と話題になっているのが、カリフォルニア州の高額所得層が集まるエリア(ロサンジェルス、サンフランシスコ、オレンジ・カウンティ)でサービス尾展開するスタート・アップ ”heal” である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
https://angel.co/heal
”heal”のサービスは、専用モバイル・アプリで、医師や看護師の自宅への往診(1時間以内)を手配する医療専門家派遣サービス。ビジネス・モデルの基本は自家用車と空き時間を活用したい(素人)運転手と安くて手軽なサービスを期待する消費者をマッチングする”Uber”と同じ。空き時間を活用してアルバイトしたい医療専門職者とクリニックや病院まで出かけるのは面倒だから往診してほしいという患者を結ぶ。2歳の息子が熱を出した」「家族全員が風邪を引いてダウン」など、案外需要は多い。
”heal”が請求する 派遣手数料は一律$99。派遣された医師や看護師の料金は別建てで支払う。利用料も医師・看護師からの請求も医療保険ではカバーされない。だが、利用者の多くは、アポを取る手間ひま、クリニックや病院までの往復時間、さらには待合室で待たされる時間などを考えれば、”heal”のサービスは安い、と口を揃える。
ドクターの往診依頼サイトは最近のトレンドでもある。
ニューヨークとサンフランシスコで”Uber”と提携して医師の往診派遣サービスを展開する”pager”( https://pager.com/about.html )は、救急の派遣は$200、検診には$75-$200の派遣料を請求。
ニューヨークとアトランタでサービスを開始した“MedZed”は看護師の往診を原則とし、患者宅からビデオ・コンファレンスで医師と結び遠隔医療で対応する。基本の派遣料は$150。
https://www.linkedin.com/company/medzed-llc?trk=top_nav_home