米・カルフォルニア州でバイオシミラー代替調剤法制化 米ジェネリック医薬品協会称賛
公開日時 2015/10/16 03:50
米・カルフォルニア州で、バイオシミラー(バイオ後続品)の代替調剤を認める法律(SB671)が制定されたことを受け、米ジェネリック医薬品協会(GPhA)は10月7日、法制化を称賛する声明を発表した。米国では、2015年にすでに11州およびプエルトリコで薬局におけるバイオシミラーへの代替調剤を促進させる法律が通過しており、これまでに同様の法律が制定されたのは、今回のカリフォルニア州を含み合計18州にのぼる。
カリフォルニア州では、2013年にバイオシミラー代替調剤を認める法案(SB598)が提案され、州議会を通過したが、Jerry Brown知事が「次期尚早である」として、法案への調印を拒否、廃案となった。しかし、今年3月に米国で初のバイオシミラーが承認されたことを受け、関係学会やジェネリック医薬品業界の後押しもあり、関係議員が再度法案をまとめ、議会通過にこぎつけた。Brown知事も今回は異論を挟むことなく、10月6日に法案に調印、SB671が成立した。
声明で、GPhAのChip Davis理事長兼CEOは、法制化について、「(バイオシミラーへの代替調剤を可能にし、タイムリーなアクセスへの障害を除去するものだ」と説明。医療費節減が求められる中で、「(法制化により)バイオシミラーの競争を適正化し、患者に対して時宜を得た安全、かつ有効で手ごろな価格の治療薬を確実に提供できるようにすることは重要なこと」との見解を表明した。