【World Topics】目が不自由でも車でお出かけ:グーグル無人車、路上テストへ
公開日時 2015/06/29 03:50
左の写真で、 Jessica Lorenz(幼時に失明)がボンネットに触れている車は、グーグルが路上テストを実施している自動運転自動車だ。かわいい外見から、ニックネームは「バブル(風船)」に決まりそうだとか。これが実用化されればJessicaが一人でドライブすることが可能になる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
グーグルの共同創業者セルゲイ・ブリンは「技術的な課題はほとんどクリアできた。あとはカリフォルニア州陸運局の規制緩和と承認待ち」と語っている。
グーグルの無人カーはすでに路上を走行しているが(シリコンバレーでは、しばしば見かける)、現在までのところ、緊急時にブレーキやハンドルを操作できる人間をのせていることが走行条件になっている。この規制をなくし、完全にソフトウェアだけでコントロールする無人走行車を市場に出すのがグーグルの狙い。カリフォルニア州陸運局が規制緩和を検討中である。
規制緩和に先駆けて、6月から、バブル試運転車両25台が街を走っている。テスト走行はグーグルお膝元のマウンテンビュー市だ。 社内テストでは成功している歩行者対応(歩行者を見て停止する)を実地に確認する等、対人コントロールのテストが中心になるという。