【World Topics】米国政府はシャットダウン 医療保険登録サイトは予定通りオープン
公開日時 2013/10/03 03:50
上院の審議ストップで米国政府はシャットダウン。国立公園も閉鎖、行政機関も窓口を閉めてしまった。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
だが、医療保険登録サイト(”Insurance Market Place”あるいは”State Exchange“などとよばれる)はスケジュール通り、10月1日付けでスタートした。
このサイトから医療保険を購入するのは、これまで医療保険を持っていなかった人だ。すでに医療保険をもっている場合、すなわち勤務先の企業から医療保険がでている、高齢者医療保険(メディケア)に加入している、あるいはメディケイドでカバーされている、等の場合は、従来通りで、このサイトから医療保険を購入する必要はない。国民の混乱を防ぐため、政府はテレビ番組等を通じて、繰り返しこの点を強調している。
全米共通の一般的な情報は連邦政府が開設しているサイト”healthcare.gov”から得ることができる。(https://www.healthcare.gov/)
だが、米国では医療保険は州政府の管轄であるため、医療保険登録債とも州ごとの開設/運営で、たとえばカリフォルニアのサイトは”Covered California”である。(http://www.coveredca.com/)
このサイトを通じて10月1日から医療保険を購入できるのは、アメリカ合衆国の市民と永住許可(いわゆる、グリーンカード)保持者および合法滞在許可を有する者で、購入できるのは14年1月1日から有効の医療保険である。なお、サイトでの医療保険の登録/購入は14年3月31日までできる。
なお、14年1月1日以降、医療保険を購入しない者は、当面「年間95ドル、または年収の1%」のペナルティを政府に支払う義務を負うことになる。