DPP-4阻害薬ジャヌビア/グラクティブ グリニド系薬との併用で一変申請
公開日時 2013/08/20 03:51
MSDと小野薬品はこのほど、2型糖尿病治療に用いるDPP-4阻害薬シタグリプチン(一般名)について、速効型インスリン分泌促進薬(=グリニド系薬)との併用をできるようにする一部変更承認申請を行ったと発表した。申請は8月13日付。
これまでシタグリプチンは、SU薬、チアゾリジン系薬、ビグアナイド系薬、α-グロコシダーゼ阻害薬、インスリン製剤との併用の承認を取得していたが、今回の申請が承認されれば、全ての経口血糖降下薬とインスリン製剤との併用が可能になる。
同剤は、日本ではMSDと小野薬品が共同開発した。国内初のDPP-4阻害薬としてMSDは製品名ジャヌビア錠、小野薬品が同グラクティブ錠として09年12月に発売した。ジャヌビアは12年1-12月に744億円(薬価ベース)、グラクティブは12年4月-13年3月に348億円をそれぞれ売り上げ、ジャヌビアは糖尿病治療薬の中でトップ売上となっている。なお、海外では米国や欧州など120以上の国と地域で承認されている。