小野薬品 米Jorna社とRNA編集技術を用いた医薬品創製の研究提携開始
公開日時 2025/04/22 04:50
小野薬品は4月21日、米バイオテクノロジー企業のJorna Therapeutics社(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)とリボ核酸(RNA)編集技術を用いた医薬品創製に関する研究提携を開始したと発表した。両社は2024年12月に研究提携契約を締結。このほど同技術の検証が完了し、医薬品候補となる核酸配列の探索を始めた。
契約に基づき、Jorna社は量子力学に基づくAI技術であるSkyEngineを基盤とした独自のタンパク質およびRNA生成AIモデルを用いてRNA編集医薬品の配列を設計する。小野薬品はJorna社が設計した配列を基に、全世界で独占的に創薬、開発、商業化できるオプション権をもつ。小野薬品はJorna社に対して支払済みの契約一時金に加え、研究費、研究の進捗に応じたマイルストンを支払う。
小野薬品の勝又清至・執行役員研究本部長は、「私たちは、大規模なアミノ酸配列情報および言語モデルを組み合わせて、目的とするタンパク質を設計するJorna社特有の生成AI技術を高く評価している」とコメント。今回の提携を通じてRNA編集技術を用いた医薬品の研究・開発を加速させ、アンメット・メディカル・ニーズに対応するとしている。