滲出型加齢黄斑変性に対するiPS臨床研究実施へ 厚労相が計画了承
公開日時 2013/07/22 05:02
田村憲久厚労相は7月19日、滲出型加齢黄斑変性患者を対象にしたiPS細胞の臨床研究計画について「実施して差し支えない」とする大臣意見書を、実施者の理化学研究所と先端医療振興財団先端医療センターに発出した。これで実施に向けて動くことなる。iPS細胞の臨床研究は初めて。
iPS細胞は患者の皮膚から作成し、網膜組織を作った上で移植するもの。計画では、既存治療薬で効果がない患者6人を対象にする。2年10カ月を被験者登録期間とし、移植後1年観察し、腫瘍化しないかなど主に安全性を評価する。
計画は2月28日に同省に申請され、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に基づき厚生科学審議会の委員会で審査、7月12日に同審議会科学技術部会で審査を終えていた。