東日本大震災から1年 突き付けられた医療現場の課題 安定供給に向け高まる調剤薬局へのアプローチ
公開日時 2012/03/29 00:00
調剤薬局、病院薬剤部の薬剤師の取り組みからの検証2011年3月11日に発生した東日本大震災は死者1万人を超えるという現代の国内自然災害史上最大の被害をもたらした。それから1年、あの時現場では何が起きていたのか。医薬分業が進む中で、医薬品の安定供給の観点からも、災害時には調剤薬局も含めた地域全体のフォローアップ体制の構築が重要となっている。調剤薬局、病剤薬剤部の薬剤師の活動から、震災時の医薬品をめぐる動きを探るとともに、医薬品の安定供給に何が求められているのか検証する。(ジャーナリスト・村上和巳)今回の東日本大震災で最も甚大な被害を受けたのが震源に近い宮城県。死者は9000人を超え、沿岸部の被害もさることながら、ライフラインの寸断により、発災当初は東北最大の都市・仙台市も機能不全に陥った。現地...