スズケン卸事業営業赤字52億円 全社でも営業赤字転落
公開日時 2011/11/07 04:00
スズケンが11月4日発表した2012年4~9月期の連結業績は、医薬品卸売事業の営業損失幅が拡大し、全体の業績でも営業赤字に転落した。医薬品卸売事業の営業赤字は、23億3900万円から52億4800万円に拡大した。
医薬品卸売事業の業績は、売上高8630億1500万円(前年同期比=以下同、6.5%増)、営業損失52億4800万円(-)となった。生活習慣病治療薬の拡大、新薬の発売やワクチンの需要増で緩やかに市場が増加するも、「価格交渉の難航や卸間での競争が依然として続いている」(同社)ことから、2期連続での営業赤字計上を余儀なくされた。
保険薬局事業の業績は、売上高369億9100万円(10.8%増)、営業利益19億2100万円(87.6%増)と、3桁に迫る営業増益を達成するも、医薬品卸売事業の業績悪化を補いきれなかった。
その結果、全体の業績は、売上高9058億6300万円(6.3%増)、営業損失3億9400万円(-)、経常利益71億3800万円(25.6%減)、四半期純利益32億7900万円(36.1%減)となった。なお通期業績は、通期予想数値を据え置いた。