医師が専門MRに求める能力 診療GLや自社品の正確な理解は必須
公開日時 2011/08/01 04:01
ミクス編集部はこのほど、医師が専門MRに何を期待しているのかを調べたところ、必要不可欠なスキルとして「専門領域に関するガイドラインの理解」や「自社品に関する情報(薬理作用・特徴など)を正確に把握」が挙がり、▽エビデンスベースでの他社品の情報把握▽最新ニュース▽国内外の論文情報――といった情報で専門MRに付加価値がつく可能性が高いことがわかった。
この調査は、設問設定から回答確認までをウェブで簡易に、迅速に行えるエムスリーのリサーチシステム「m3 Fast Survey」で実施した。調査日は6月30日。胃がん患者を月間5人以上診ている内科医105人を対象に、専門MR(領域担当MR含む)に求めることや評価できるMRの所属企業などを聞いた。
医師が専門MRに求める能力を複数回答可で聞いたところ、上位から、「専門領域に関するガイドライン」が93%、「専門領域の自社品に関する情報(薬理作用・特徴など)の正確な把握」が76%となり、これらに次いで「自社・他社問わずエビデンスベースでの情報把握」(65%)、「専門領域に関する最新ニュース」(62%)、「専門領域に関する国内・海外の論文情報の把握」(62%)、「専門領域における要望や質問に対するレスポンスが迅速かつ的確」(60%)と6割台で拮抗する結果となった。定期訪問のニーズは4割以下と最も低かった。
◎評価できるMRの所属企業 トップは中外製薬
一方、評価できるMRの所属企業を聞いたところ、トップは中外製薬で、その評価医師数は18人だった。評価理由をみると、「情報が正確」「最新治療法に詳しい」などのコメントが多く見られた。
これら詳細な結果はMonthlyミクス8月号(8月1日発売)に掲載する。