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仏サノフィによる米ジェンザイム買収で会見 バイオ医薬品でフルライン化 プレゼンス強化に期待

公開日時 2011/02/17 07:02

仏サノフィ・アベンティスが総額201億ドルで米ジェンザイムを買収することで合意したことを受けて2月16日、両社の最高経営責任者(CEO)が記者会見した。このなかでサノフィのクリストファー.A.ウィバッハーCEOは買収成立により、同社のアメリカでのプレゼンス強化につながるとのメリットを強調した。


◎「米国における研究開発領域のプレゼンス強化」サノフィ ウィバッハーCEO


会見でウィバッハーCEOは「いまこそサノフィ・アベンティスにとって最も興奮する瞬間といえる」と発言。同時に「サノフィ・アベンティスとってはアメリカでのプレゼンス、とりわけ研究開発領域でのプレゼンス強化につながる」との期待を表明した。


また、バイオ医薬品が今後の医薬品開発の主流を占める情勢のなかで、サノフィでは開発パイプラインの20~30%をバイオ医薬品が占め、ワクチン分野や低分子ヘパリン製剤・ロベノックスの存在により、リーディングカンパニーの位置にあると説明しながらも「我々はバイオ医薬品領域の中でも、ジェンザイムが強みを持つ治療分野が欠けていた」と語り、ジェンザイム・ブランドが今後競争力の観点から重要性を増すとともに、今回の買収によりサノフィ自身がバイオ医薬品領域でのフルライン化を果たせるとの見解を示した。


◎「持続的成長に大きく貢献」ジェンザイム タミアーCEO


ジェンザイムのヘンリ・タミアーCEOは「今や我々にはより特異的な疾患の治療薬開発が求められていると確信している」と述べ、希少疾病医薬品に特化してきた同社の約30年の歩みを強調。今回の買収成立については「ジェンザイムにとって新しいスタートになる」と語り、買収がジェンザイムのグローバルプレゼンスの強化と持続的成長に大きく貢献するとの認識を示した。なお、タミアーCEOは買収完了後に退任する見込みだ。


一方、サノフィのジェローム・コンタミーヌ上級副社長兼最高財務責任者(CFO)は、「不確定価額受領権」(CVR)の支払い時期について、第一段階のセレザイム、ファブラザイムの生産レベルが2011年中にフル稼働になった場合のCVR1ドルは2012年1月、第2段階の米FDAによる多発性硬化症治療薬レムトレーダの承認時のCVR1ドルは2012年内、第3段階のレムトラーダ(一般名・アレムツズマブ)が一定の地域で一定の期間内に発売後売上高合計4億ドル超になったときのCVR2ドルは2014年内がそれぞれ支払い見込み時期になると説明。これ以降のレムトレーダの全世界売上高に応じた3段階のCVRについては、最長で2020年までが期限とすることを明らかにした。


また、コンタミーヌCFOは今回の買収により、2013年までにサノフィの1株当たりの利益は0.75~1.0ユーロの上昇効果が得られるとの見通しを示した。
 

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