明治グループ事業再編 「Meiji Seikaファルマ」11年4月発足へ
公開日時 2010/09/15 04:00
明治ホールディングスは9月14日、傘下に明治乳業と明治製菓を置く経営体制から、菓子や健康栄養などを扱う食品事業会社「明治」と、医療用医薬品、農薬、動物薬を扱う薬品事業会社「Meiji Seikaファルマ」をそれぞれ発足させ、持ち株会社傘下に収める新しい経営体制に改めると発表した。11年4月に実施する。
乳業と製菓の間で食品事業と医薬品事業が混在しており、明治HDは09年4月の発足時から2年後にグループ再編を行うとしていた。競争環境や事業のサイクルなどの違いを考慮して再編し、09年の事業統合による相乗効果を加速したい考え。
併せて発表した今後10年の事業構想「明治グループ2020ビジョン」では、20年度に売上高1兆5000億円、営業利益率5%以上という目標を掲げた。その中で「Meiji Seikaファルマ」は、医療用薬については引き続き感染症治療薬、中枢神経系疾患治療薬、ジェネリックを三本柱にした「スペシャリティ&ジェネリック・ファルマ」を掲げて、事業展開する。薬品事業は20年度に売上高2000億円以上(09年度1100億円)を目指す。