米食品医薬品局(FDA)は10月23日、疾病管理予防センター(CDC)の要請に応え、米ベンチャーBioCryst Pharmaceuticalsが開発したノイラミニダーゼ阻害薬ペラミビルIV(静注)を一定の患者に対する新型インフルエンザ(A/N1HI)治療薬としての緊急使用許可(EUA)を発行した。
対象は、新型インフルエンザ確定診断を受けたか、疑わしい成人および小児入院患者で、①他の経口もしくは吸入抗インフルエンザ薬で効果が不十分な場合②経腸あるいは吸入などIV以外の投与経路を利用できない場合③成人に限り、臨床医が諸般の事情からIVが適切と判断した場合―の適応となっている。
EUAは、FDAが現在入手可能なデータを活用して、緊急事態発生の際に、未承認医薬品・医療機器の使用をFDAの権限で許可する方法。
ぺラミビルは、国内では塩野義製薬がBioCrystから導入、7月に、フェーズ3試験でタミフル(オセルタミビル)に対する非劣性を示すことができたとの結果を発表している。