抗インフルエンザ薬 コロナ禍で初の“流行”
23年1月に69万人に処方 コロナ前との比較で14%にとどまる
公開日時 2023/03/01 00:00
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行――。警戒されながらも2020/21年と21/22年の2シーズン連続で回避されていたこの現象が、22/23年には現実のものとなった。そこで今回は、同時流行下における抗インフルエンザウイルス薬(注射薬を除く)の処方動向について、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方動向を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。インフルエンザは、12月初旬から患者数が増え始めて、翌年1月下旬から2月上旬にかけてピークに達し、その後に下降していくことが多い。直近の5年間で流行規模が大きかった18/19年シーズンをみても、12月に流行が始まり、...