FDA新長官 外科医のMartin A Makary氏が就任「現政権とFDA職員と働くことを楽しみにしている」
公開日時 2025/04/08 04:50
米食品医薬品局(FDA)の第27代長官に外科医のMartin A Makary氏が米議会上院の承認を得て、新たに就任した。FDAが4月1日発表した。Markary氏は、Bucknell University、Thomas Jefferson UniversityおよびHarvard University School of Public Healthを卒業。Georgetown Universityで研修、Johns Hopkinsで腫瘍外科の研修修了。その後、同大教授に就任。Johns Hopkins School of Public HealthおよびJons Hopkins Carey Business Schoolの教授を務めた。
同氏は、Johns Hopkins Center for Surgical Trials and Outcome Researchを設立するほか医学論文300件以上のピアレビューをするなど高齢者のがん、肥満、フレイルなどの研究をリードしてきた。また、世界中の手術室で使用されているSurgery Checklistの共同開発者でもある。全米医学アカデミーの会員で、全米ほか25以上の医学部の客員教授を務めた。
◎HHS・Robert F Kennedy長官「医学における非の打ちどころのない経歴」と就任を歓迎
保健福祉省(HHS)のRobert F Kennedy長官は、「Dr.MarkaryのFDA長官就任を喜んで歓迎する。同氏の医学における非の打ちどころのない経歴における1国のリーダーである。同氏の広範な研究、臨床研究および国を主導するリーダーシップは、我々が“もう1度アメリカを健康にしよう”と一緒に向かっていくときにFDAを導くのに相応しいものだ」と話した。
◎Markary新長官「トランプ大統領とKennedy長官のもとでFDAのこの役割を誇りに思う」
Markary新長官は、「私は、トランプ大統領とKennedy長官のもとでFDAにおけるこの役割を誇りに思い、務めさせていただく」と述べたうえで、「FDAの公衆衛生上のミッションの合致を目指し我々が共有しているゴールに前進させるためにこの政権とFDAの全職員とともに働くことを楽しみにしている」とコメントした。さらに、「FDA長官として、私は、われわれが、“もう1度アメリカを健康にできる”ように、FDAが信頼できる科学の絶対基準、透明性および常識を確実に持ち続けることを望んでいる」と抱負を語った。