PhRMA バイオシミラー法案を歓迎
公開日時 2009/08/20 04:00
主に先発品メーカーで構成される米国研究製薬工業協会(PhRMA)はバイオシミラー法案の策定を歓迎していることが分かった。PhRMAは、「超党派で票決された下院の決議は、市場競争を促進することと研究開発へのインセンティブの2つをバランスよく備えたもので、正しい方向だ」と述べている。
これに対して、短い独占期間を切望していた後発品メーカーは、これにくじけず、この先の本会議採決に向けて、ロビー活動、消費者へのPRを強化する計画をしているという。
■シンガー氏 バイオシミラーのエビデンス構築を
7月29日に東京都内で行われたPhRMAの会見で、PhRMAのエグゼクティブ バイス プレシデント、COO兼国際部門プレシデントのクリストファー・A・シンガー氏は、ミクス誌記者の質問に対し、「(バイオシミラー法案など)こうしたパスウェイの確立を支持する」との見解を表明した。
その上で、生物学的製剤は、「小分子の医薬品開発とは異なる」と強調。▽安全で、同等の有効性を示すエビデンスの構築▽先発品の生物学的製剤からバイオシミラーへ切り替える際は、医師の処方に限ること――が必要との考えを示した。米国では、生活習慣病薬などの長期処方や、ジェネリック医薬品への切り替えを薬剤師も行っている。シンガー氏はこの現状について触れ、判断が難しいバイオシミラーについては今後の課題の1つとして指摘した。