ノーベルファーマ ノベルジン後発品の特許権侵害訴訟 東京地裁は請求棄却 知財高裁に控訴へ
公開日時 2024/09/27 04:50
ノーベルファーマは9月26日、ウィルソン病・低亜鉛血症治療薬・ノベルジン錠25mg、同50mgを巡り、後発品を製造販売する沢井製薬に対して提訴した特許権侵害行為差し止め訴訟について、東京地裁がノーベルファーマの請求を棄却する判決を出したと発表した。ノーベルファーマは判決を不服として、知的財産高裁に控訴する意向を示している。
ノベルジンは2008年にウィルソン病の効能・効果で承認され、販売を開始。17年には低亜鉛血症治療薬としての効能・効果が承認された。沢井製薬は23年2月にノベルジン後発品の承認を取得している。訴訟でノーベルファーマは特許第6716464号、特許第6768984号を侵害していると主張していた。
ノーベルファーマは「当社技術や製品を保護する知的財産は、極めて重要な資産であり、これを侵害する行為に対しては、法的措置を含め厳正に対処していく」としている。
沢井製薬は本誌に対し、判決や控訴の意向について「コメントを差し控える」とした上で「今後も知的財産権を尊重した上で、患者や医療関係者の方々が安心して製品を使用していただけるよう取り組んでいく」とコメントした。