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EFPIA 欧州での医薬品産業競争力向上に向けた施策求める EUにライフサイエンス拠点設置を

公開日時 2024/07/11 04:49
欧州製薬団体連合会(EFPIA)は、EUにおける医薬品産業の競争力向上のためにEUにライフサイエンス拠点事務所の設置をEUの指導者らに求める提言を行った。EFPIAが6月24日発表した。

EFPIAは、米国では医薬品産業が継続して成長が著しいほか、韓国や中国の成長が著しく、欧州はその影響を受けていると指摘。2023年には中国は初めて国際的に新規有効成分発売数で欧州を凌駕した。2000年にイノベーション世界一の座を米国に奪取されて以来、欧州は3番目に甘んじている。このような状況を打開するために以下の5つの提言(要旨)を行った。

①欧州ライフサイエンスの競争力強化戦略に取り組む欧州ライフサイエンス事務所の設置。同事務所では、欧州を科学、イノベーション、近代的製造における世界のリーダーにするために政策運営および調整に取り組む。

②アイデアをイノベーションに転換する欧州エコシステムの構築。*欧州は、米ボストンやサンフランシスコのような研究拠点と競争し、米国との投資額のギャップを是正しようとするなら、エコシステムに基づいたアプローチが必要である。

③新規技術の開発・製造のために国際的競争力のあるロケーションの特定。欧州は、開発などのために最良の人々をリクルートすると同時に基礎研究や臨床試験を誘因する政策とインフラが必要である。*STEM(科学・技術・工学・数学)教育の改善、EU内のスキルのギャップ解消、人材蓄積の強化など。

④保健分野への投資。高齢化、慢性疾患の負担の増加、労働力の縮小および気候変動に伴い、加盟国のヘルスケアシステムの改善の支援。

⑤復元力を持つグローバルバイオファーマプレイヤーとしての欧州の地位の確保。*その戦略は、EUを医薬品を発売するのに一層魅力的な地域にし、EMAを国際的な規制基準設定のリーダーとするために、薬事法改正において提案されている陳腐化しない規制枠への要望とマッチさせつつ、EMAへの豊富な資金とリソースを確保する。

EFPIAのLars Fruergaard Jorgensen会長兼理事長(ノボノルディスクCEO)は、「政治的に変化しているこの瞬間、EUは、我々の将来の健康および繁栄のために今日の課題を好循環に変える素晴しい機会を持っている。再度、欧州をライフサイエンスのリーダーにしよう。最良の科学研究を惹きつけるために最良の才能を育成し、将来の製造の本拠地を提供しよう」と話した。 



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