Deals Of The Week GSKとアボット がんワクチンの患者選別遺伝子検査で提携
公開日時 2009/08/10 04:01
グラクソ・スミスクライン(GSK)とアボットは、抗原特異的がん免疫療法(ASCI)計画の対象患者を選別できる自動分子診断テストの開発で提携した。ASCIは、アボットのPCR技術をベースにGSKが進めているもの。
同社は、腫瘍特異的抗原“MAGE-A3”が、非小細胞肺がん(NSCLC)、黒色腫などで発現することに着目。がん患者のMAGE-A3発現を検出する診断技術を共同で開発する。
GSKは、現在NSCLC患者と黒色腫患者を対象に、02年から研究をスタートさせ、現在臨床第3相試験(P3)を実施中だ。ただし、長期的な観点から開発に取り組んでおり、5年以内の製品化は目指していないとしている。
バイオマーカー発見プロジェクトをベースに、関連した診断薬を開発することに製薬企業は関心を持っているとされる。ただし、今回の提携は腫瘍領域であることから、レアケースとの見方もあるという。
(The Pink Sheet 7月20日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから