黒色腫薬市場の前線はマーケティング戦争
公開日時 2011/07/04 04:00
ロシュがプレキシコンから導入したBRAF阻害剤vemurafenibとブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)のCTLA阻害剤Yervoy(ipilimumab)は、転移黒色腫に併用あるいは連続して使用できるので、相乗的治療が期待出来そうだが、一定の患者にとっては、異なったオプションの間で迷いがありそうだ。Yervoyはすでに発売されている。Vemurafenibは特定腫瘍の変異を持った患者で作用するが、現在、FDA審査中だ。今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)で両剤についての発表があったが、転移黒色腫治療の前線での役割がみえてきた。Vemurafenibは、BRIM3という試験でdacarbazineとの比較対照試験でdacarbazineに比べ、死亡率・無病生存率の改善で良好な成績を上げ、d...