中外製薬は10月24日、Biogen MA Inc.ならびにBio-Thera Solutions, Ltd.と争っていたアクテムラの特許権侵害訴訟で、全世界で和解が成立したと発表した。同訴訟は中外製薬のほか、ロシュ、ジェネンテックが2023年7月13日付で米国マサチューセッツ州連邦地方裁判所に提起していたもの。

同特許権侵害訴訟の対象は、アクテムラの静脈内注射製剤に関連する用途特許ならびにトシリズマブの製造方法に関する特許を含む。米国現地時刻10月23日付で和解が成立した。これを受け、中外製薬、ロシュ、ジェネンテックは、BiogenならびにBio-Thera社と共同で当該特許権侵害訴訟の取り下げ手続きを行うことを決めた。なお、中外製薬は本件による2023年12月期の連結業績への影響は軽微としている。